120周年記念年次大会を契機に更なる 発展【オピニオン】12月4集(生保版・損保版)

庄子 浩氏(述)
(公益財団法人 日本アクチュアリー会理事長)
120周年記念年次大会を契機に更なる
発展
 当会は明治32年、1899年に創立されました。
 創立後の20世紀は、戦中戦後の混乱を乗り越え、経済が急速に発展する激動の時代でした。21世紀に入り世の中は劇的に変化し、20年前に普及し始めたインターネットも、今では皆がスマートフォンで世界と繋がるような状況です。金融界でも高度化・グローバル化が進みました。また、長寿化の進展が社会課題となり、気候変動対策も問題となってきました。
 一方、近年の当会の活動としては、2000年に保険業法上の指定法人となり、保険計理人の実務基準改正や標準生命表改定の対応などを通じ社会に貢献しました。リスク管理の重要性が一層認識
される中、CERA資格認定を開始しました。
 今般、120周年に合わせ、IAA国際アクチュアリー会の会議を20 年振りに東京に招致しました。
IAA会議では、日本の長寿化とその対応について、セミナーを複数回開催し、情報発信に努めました。
 次に、今年度の当会の主な取組みをご説明します。経済価値ベースのソルベンシー規制・会計基準等への対応です。当会は、IAAへの意見発信などを通じ国際的議論に参画しております。今年度は、金融庁にて経済価値ベースのソルベンシー規制等に関する有識者会議が開催されており、当会もオブザーバーを派遣しております。 
 専門能力維持向上の取組みです。データサイエンスは、精力的に調査・研究を行ってきました。
今年度はデータサイエンス関連基礎調査WGを新設し、基礎的事項の調査・研究を進めています。
ERMやデータサイエンスに関する専門講座も新設し、教育体制の充実を図っております。
 ICA2026東京大会に向けた取組みです。2026
年には、東京でICAが開催されます。ICAの成功に向けて学術・運営の両面で一層の取組みを進めていきます。
 120周年記念年次大会を契機として、会員の皆様と共に、日本アクチュアリー会の更なる発展に向け、今後とも力強く歩んでいくことをお誓い申し上げ、ご挨拶と致します。
(創立120周年記念年次大会挨拶から要約)