保険営業の大変革    地に足を付けた方策を!【主張】7月4集(生保版)

保険営業の大変革
   地に足を付けた方策を!
 世界中を悩ます新型コロナ問題・・北半球の各国は、ようやく爆発的な感染拡大に一息つける状況となったが、南米やアフリカなどは危機の真っ最中にあり、我が国でも次の襲来が避け難いことを考えると、まだまだ油断はできない。
 四月末には政府から緊急事態宣言が発せられ、自粛要請で様々な形の人的接触が制限された。各種イベントが中止され、教育でのオン・ライン授業や仕事でのテレワーク、さらにはスポーツの無観客試合など、手探りながら各方面で様々な工夫が試されたが、その成果や弊害は果たしてどうだったのか。意外な効果が見られたものもあれば苦労のわりに全くの的外れもあり、早い時点で関係者や専門家による総括を聞いてみたいものだ。
 ごく一般的な高齢市民である私などは、自粛の意義自体に疑問を抱きながらも、外出を控え家族や友人と親しく会話を交わす機会も減らし、これまで想像したこともないストレスを味わっている。それでも「感染を避けるのが最優先」で当面は我慢するしかないと諦めたのだ。ただ来年のオリンピックまでには、有効なワクチンと治療薬の開発の開発などで医療環境が変わり、何とか今日の閉塞感が好転しないかと期待するのみである。
 さて訪問販売や窓口販売など、対面での営業を基本とする保険は、今回の騒ぎで決定的ダメージを受けた業種の一つであろう。そして「人的な接触を避ける」のが新しい生活様式なら、コロナ後も元の形で回復するとも思えない。
 生産性や顧客保護の上から問題が多いと指摘されている保険販売・・これまで伝統的な方式からの脱却は何度もトライしたのだが、未だに決定的な代案が見つからない。物理的な意味での接触を避けるためなら、誰もが電話やインターネットを活用する方式が思いつくが、これらも実践面で多くの課題が残る試行段階と言える。
 しかし、そうばかりは言ってられない。決定的な代案でなくても、また未だに試行段階だとしても、従来からの営業方式の継続が不可能なら変えるしかない・・まさに崖っぷちに立たされたピンチなのだ。
 俗にピンチはチャンスとも言う。自らを変え得る絶好のチャンスだと思い直して、今こそ腹を括って果敢に大変革に臨むべきだ。思えば戦後七五年の長い間、基本的には何一つも基本的に変わらなかったのが保険の営業である。ここで変わらねば「経営者の資質なし!」の誹りを受ける。
 経営者は自身で市場を直視して、早急に「地に足を付けた方策」に取り組んでほしい。薄っぺらな評論家や自信たっぷりなコンサルト会社の無責任な言動に、決して惑わされないよう祈っている。     (客員・岡本)