クラウドベースのAIソリューション を支払いプロセスに本格導入【オピニオン】9月1集(生保版)

福島 太郎氏(談)
メットライフ生命保険株式会社
執行役 常務 オペレーションオフィサー

クラウドベースのAIソリューション
を支払いプロセスに本格導入
今年5月24日、メットライフ生命は国内の生命保険業界初のクラウドベースのAIソリューションを保険金・給付金支払いプロセスに本格導入しました。導入から7月中旬時点で、このシステムにより7万5000件を査定しました。
従来のシステムと比較し、より不正請求の疑われる案件の検知が可能になり、支払い担当者の業務負荷が軽減されました。
これにより担当者はお客さまへより一層高いサービスの提供に注力することが可能になりました。
弊社は常にお客さまを中心とした業務をおこなう改革に取り組んでおります。増加する保険金・給付金のご請求、また高度化する医療情報など、業務が複雑になる中、限りあるリソースを最大限にお客さまサービスに活かすことが重要な課題となっていました。
弊社はこのような課題に対してスタートアップ企業と連携し、クラウドベースのAI技術を活用した不正検知エンジンの検討を進めました。約800万件にのぼる請求事案を1年半かけて機械学習を行い、データ検証と改善を重ねました。
その結果、例えば給付金支払い額と請求別の診察回数の相関から外れた異常値を瞬時に見つけ出すことができるようになりました。また医療分野において日々進化する情報についても、従来のシステムでは手作業での対応でしたが、このシステムにおいては分析のベースとなるデータが自動更新されるため、常に最新の情報で対応することができます。
今後はより詳細なデータを機械学習させ、より俯瞰的に見るネットワーク分析で検知する方法も検証を進める予定です。
クラウドベースのAIの導入により支払い担当者の業務速度と精度が上がることにより、支払い担当者は更にお客さまへのサービスの向上に時間を使えるようになり、延いては働き方の改革にもつながるイノベーションを加速していきたいと思います。